右へ回れないのは、左側屈が入っていないからかもしれません
まず椅子に座ったまま、ただ右へ回ってみてください。
背中の中心あたりに、突っ張りを感じる人もいると思います。次に背骨を少し左へ倒すようにしてから、同じように右へ回ってみてください。
後者のほうが、回りやすく感じる人は多いはずです。
これが左側屈です。
左側屈とは、背骨が左へ倒れる動きのことです。ただし、左へ無理に倒れる形を作ることではありません。
左側屈が入ると、右側の背骨と背骨の間に余白が作られやすくなります。その余白があることで、背骨は回旋しやすくなります。
逆に、右へ回ろうとするだけでは、背骨の片側が詰まりやすくなります。詰まったまま肩で回ろうとすると、背中が苦しくなり、腕や手元も頑張り始めます。
スイングが変わらない人ほど、回旋量を増やそうとしがちです。
でも本当に必要なのは、もっと回ることではなく、回れる余白を作ることかもしれません。
身体に優しいスイングとは、苦しい場所を無理に伸ばすことではありません。骨が動ける場所を作り、順番に働かせることです。
背骨は一枚の棒ではなく、隙間を持つ骨の連なりです
背骨を一本の棒のように考えると、動きは大雑把になりやすいです。
背骨は、一個一個の骨が関節でつながっています。その間には隙間があります。
身体を丸める時は、お腹側の隙間が狭くなりやすい。反る時は、お腹側の隙間が開きやすい。
そして左側屈を作る時は、右側の隙間が下から順番に開くようにイメージします。
左へ倒れようとするのではありません。右側の背骨の隙間を開いていく。その結果として、自然に左側屈が入ります。
この違いは大きいです。
形を真似して左へ倒れると、どこかの背骨だけで無理に曲げようとしやすいです。でも隙間を順番に開く意識があると、仙骨から腰椎、胸椎へと動きを分散できます。
これが骨の順番です。
背骨を一個ずつ扱えるようになると、左側屈と回旋を別々に頑張らなくて済みます。右側の余白が生まれ、そこへ回旋が自然に重なってくるからです。
僕は、ここが脱力ゴルフの大事な部分だと思っています。
脱力とは、身体をだらんとさせることではありません。関節の隙間に余白を作り、余計な筋肉を固めずに動ける状態を作ることです。
四つ這いで隙間を感じてから、構えへつなげる
背骨の隙間を感じるには、四つ這いの動きがおすすめです。
四つ這いになり、仙骨から背骨をゆっくり丸めていきます。お腹側の隙間が閉じていくイメージを持つ。
次に仙骨からゆっくり反っていきます。今度はお腹側の隙間が開いていくイメージです。
この開く、閉じる感覚が分かってきたら、左右にも使います。
左側屈なら、右側の背骨の隙間を下から順番に開いていく。右側屈なら、左側の隙間を開いていく。
急がなくて大丈夫です。
大きく動かすより、どの側のどのあたりに余白が生まれるかを感じることが大切です。
次に構えへ戻ります。
アドレスでは、背骨の隙間が前後どちらかに極端に偏らない状態を作ります。丸まりすぎても、反りすぎても、回旋の余白は作りにくくなります。
背骨の隙間が平行に並ぶように構え、そこからバックスイングで右側の隙間を開いていく。
この流れができると、肩を入れようとしなくても回りやすくなります。結果として、トップも深くなり、腕に頼らないバックスイングになっていきます。
もし今、身体が回らない、飛距離が落ちた、練習しても上手くならないと感じているなら、回旋を増やす前に背骨の隙間を感じてみてください。
仙骨から始める。
右側の隙間を開く。
その余白の中で回る。
ゴルフ関節調律では、回旋やバックスイングの悩みを、感覚だけでなく骨の使い方から整理しています。背骨が無理なく回る感覚を身体で体験したい方は、プロフィールのリンクからLINE登録してみてください。
