起き上がりの原因は腰の反りすぎです

起き上がる人は「回れてない」の前に「反りすぎている」

まず結論から言うと、腰を反りすぎたまま回ろうとすると、身体はかなり苦しくなります。

試しに胸の前で手をクロスして、わざと少し腰を反らせた状態で回ってみてください。
そのあと、おへそを少しへこませて、骨盤まわりをほんの少し丸めた状態で回ってみる。
たぶん後者のほうが、スッと回りやすいはずです。

ここで勘違いしてほしくないのは、「ずっと猫背でいこう」という話ではないことです。
バックスイングだけなら、反っていても上がる人はいます。
でも問題はその先です。

切り返しに入った瞬間、
突っ込む
スムーズに下りてこない
腰に負担がかかる
力を抜くと飛ばない感じがする

こういうことが起きる人は、反りのまま次の動きに入っていることが多いです。

反っている状態は、一見すると大きく回れているように見えることがあります。
でも実際には、背骨の流れで回っているというより、止まったところを無理にひねっているだけになりやすい。
だからパワーが流れず、途中で詰まり、起き上がることで逃がしてしまうんです。

起き上がりは、根性の問題ではありません。
柔軟性不足だけでもありません。
順番の問題です。

丸めるべき場所は、首でも背中でもなく「仙骨と腰椎5番の間」

じゃあどこを丸めるのか。
ここが一番大事です。

多くの人は「丸める」と聞くと、背中を丸くするか、首を前に出すか、胸をつぶすか、そういう方向に行きます。
でもそれだと、見た目は丸まっても、欲しい動きにはつながりません。

僕が見たいのは、仙骨と腰椎5番の間です。
字幕では「両仙関節」と出ていますが、文脈としては仙骨と腰椎5番のつなぎ目、腰仙部のわずかな開きの話です。

ここがほんの少し開く。
このわずかな動きが、切り返し以降のスムーズさを大きく変えます。

仙骨は身体の中心です。
ゴルフ関節調律でも、力の伝達は仙骨から始まると考えています。
仙骨から腰椎へ、そこから胸椎、頸椎へと上に伝わっていく。
その最初の受け渡しが詰まっていたら、その先でどれだけ頑張っても流れは悪くなります。

だから、起き上がる人に対して、僕はいきなり肩や腕の話をしません。
まず仙骨の上で何が起きているかを見るんです。

普段から反り腰気味の人。
お腹が前にポコッと出やすい人。
アドレスで腰を張る意識が強い人。
そういう人は、このつなぎ目がキュッと詰まっていることが多いです。

その状態で「もっと回して」と言われても、身体は回る代わりに逃げます。
それが起き上がりだったり、突っ込みだったりします。

逆にここが少し開くと、背骨全体が回りやすくなる。
頑張ってひねる感じが減って、脱力ゴルフに近づいていきます。

変えるべきなのは可動域より、最初の通り道です

ここで伝えたい本質はひとつです。

身体が回らない人が変えるべきなのは、「もっと柔らかくすること」だけではないということです。
先に必要なのは、どこから動き始めるかを知ることです。

スイング 変わらない人ほど、動きの量を増やそうとします。
もっと回す。
もっと捻る。
もっとしならせる。

でも、順番が通っていないまま量だけ増やすと、苦しさも増えます。
だから練習しても上手くならない感覚になっていく。

僕が大事にしているのは、最初の通り道です。
仙骨が動いて、その上のつなぎ目が少し開いて、背骨が回り始める。
この流れがあると、その先の胸や肩や腕は自然についてきます。

これが骨からスイングを変えるということです。

もし今、
切り返しで前に出る
起き上がる
腰がしんどい
頑張ってるのに飛ばない

そんな感覚があるなら、上半身の形をいじる前に、仙骨の上のわずかな動きを疑ってみてください。
そこが変わるだけで、スイングの景色はかなり変わります。

ゴルフ関節調律では、こういう身体の使い方を、感覚論ではなく順番で整理してお伝えしています。
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