力みを取る背骨の構え方

力を抜けないのは、力が足りないからではありません

脱力と聞くと、力をゼロにすることだと思われがちです。

でも、力がまったく入らなければ、クラブを持つことも、地面に立つこともできません。

僕が考える脱力には三つあります。

無駄な力が入っていないこと。
必要な場所だけが、最小限に働いていること。
そして、重力に預けられていることです。

飛ばそうとして腕を強く振り下ろすと、前腕や肩まわりが固まりやすくなります。するとクラブは走るより先に、重くなります。

力を抜くと飛ばないのではありません。

余計な力が抜けるから、仙骨から始まった動きが背骨を通り、鎖骨、肩甲骨、腕、手へと届く。最後にクラブがついてくるから、振り抜きやすくなります。

脱力ゴルフは、弱く振ることではありません。

必要な順番を邪魔しないことです。

背骨が丸まりすぎると、膝と腕が頑張り始めます

コースで力みやすい人には、構えの時点で膝から形を作っている人が少なくありません。

膝を先に曲げる。背中が丸まる。胸椎が動きにくくなる。

この状態では、背骨で回旋を作る余白がありません。

身体は動けない場所を補おうとします。膝が動く。腰だけで回る。腕先がクラブを上げる。

それでは、もっと飛ばしたいという思いが加わった時に、さらに力みやすくなります。

スイングが変わらない時、腕や膝の形だけを直そうとすると、意識することが増えてしまいます。

見直したいのは、背骨のポジションです。

背骨は仙骨の上に、腰椎、胸椎、頸椎と積み上がっています。一つの長い棒ではなく、一つ一つの骨が関節でつながった構造です。

構えた時に背骨の隙間が極端に詰まったり開いたりしていると、回る場所がなくなります。

前傾していても、仙骨から鼻の真後ろまで、背骨の隙間が平行に近い状態を作る。

ここに余白があると、胸椎が回り、肩甲骨や腕も後からつながりやすくなります。

身体の使い方 ゴルフでは、固めて安定させるより、動ける余白を残すことが大切です。

振る前に、背骨を下から積み上げてみる

クラブを持つ前に、楽な範囲で前屈してみてください。

深く倒す必要はありません。身体をゆらゆらと揺らし、背中まわりの緊張をほどくようにします。

そこから、仙骨を起点に背骨を下から一つずつ積み上げていきます。

仙骨。
腰椎。
胸椎。
頸椎。

背骨の隙間を平行にそろえるように、ゆっくり立ち上がるイメージです。

そのあと、股関節から前傾します。膝を先に曲げるのではなく、股関節から身体を前へ倒し、最後に膝を必要な分だけゆるめます。

この順番で構えると、背骨が回り始める場所を残しやすくなります。

仙骨から背骨へ。
背骨から肋骨、胸骨、鎖骨、肩甲骨へ。
最後に腕と手へ。

中心から順番に動ければ、クラブを急いで上げる必要はありません。

欲を持つことは悪いことではありません。飛ばしたいと思うから、ゴルフは面白い。

ただ、その欲が身体を固めた時だけ、思い通りの球から離れてしまいます。

良い球を打とうとする前に、動ける構えへ戻る。
腕で何とかしようとする前に、仙骨から順番を通す。

力を抜くと、飛ぶ。

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